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藤田さんは常日頃から、よりおいしい珈琲を生み出す為に様々な工夫を繰り

返している。他の自家焙煎店が行っていることも大抵試しており、その結果

現在行き着いたのが『直火と遠赤外線炎の使い分け』による焙煎であった。


焙煎機の改造

もともと藤田さんの焙煎機は半熱風式という、直火と熱風を駆使して行う焙煎

方式を採用していた。しかしやがて不満を感じ、完全な直火式になるよう改造

した。それが始まりだった。その後幾度となく改造を施し、ついに現在の形に

なったのだ。


焙煎機内部 バーナー(直火)

上部の4本のバーナーにより、豆ドラム部にまんべんなく直火の青い炎が行き渡る。
焙煎機内部 バーナー(遠赤外線)

下部の4本のバーナーから出る炎に遠赤外線フィルターを通すと遠赤外線を含む橙色の炎が上がる。炎を大きくすると、こちらも直接豆に火が触れる。
焙煎機内部 バーナー(2種併用)

上の二つを同時に出した状態。
直火は表面を、遠赤外線は内部を焼き上げる。

←豆が入る回転ドラム部にも改造が施されている。
ドラムを金属メッシュ(網)にすることにより、ドラム内部まで炎が入り込む。
直接炎を浴びた豆は大きく膨らみ、個性がより一層引き出されるのだ。

炎がメッシュ部の外面にあたる

炎がドラム内部に入り込む




藤田さんに焙煎に対する考えを伺った。

「焙煎に関しても何が正解か、なんてものはない。

一般に出回る大手のメーカーが売っているような豆を一生懸命直火式で深

めに焙煎しても、そんなにおいしくは感じないと思う。豆自体に個性がないか

らだ。そういった豆の場合は熱風式や半熱風式を用いた焙煎をしたほうが

良いだろう。しかし豆の質が極めて高い場合は直火式で深く焼いてやること

により、素晴らしい個性を引き出してやることができるのだ。

もちろん各産地によって特徴があり、深く焼くと個性が飛んでなくなってしまう

ものもある。各豆の個性をうまく引き出すには豆を知る以前に焙煎機のこと

をより熟知することが大前提となる。」

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